東急エージェンシーは2月21日、同社が提供する屋外広告媒体「TOKYU OOH」の一部デジタルサイネージに、広告媒体接触者の可視化を可能にするサービス「MilCount(TM)」を導入したと発表した。サービスを手がけるのは、太陽光や気象などの外乱影響をほとんど受けない高性能な画像センシング技術を開発した、パナソニック コネクト。渋谷などを中心に、計5カ所の媒体に設置される。
「MilCount(TM)」は、媒体接触者のデータを速く、見やすく、簡単に可視化できるクラウドサービス。独自のAI推計ロジックにより、「媒体接触可能者」と「媒体視認者」の人数を計測できる。そのため広告主側にとっては、広告効果を客観的に測れるのはもちろん、性別・年代などのデータを属性別に分け、さらなるマーケティングに役立てられるサービスとなっている。
同サービス最大の特徴は、その圧倒的な画像センシング技術だ。媒体接触者の人数や顔の向き、年齢といった属性まで、目で認識する以上の情報を収集可能。にもかかわらず、1媒体につき1台のカメラで済む広範囲計測を実現しているため、コストの抑制にも寄与している。たった1台のカメラで、10 m先、視野角120度以内の媒体接触者の属性を測れるというから驚きだ。
さらに、閲覧用BIツールも構築できるので、媒体接触者のデータを速く、見やすく、簡単に可視化できるのもポイント。PC上で媒体接触者のデータを分析し、広告媒体毎の特性を簡単に割り出せる。
今後は、小田急エージェンシーやメトロアドエージェンシーなどでも、同サービスの実証実験を予定。「TOKYU OOH」の広告効果の可視化をより一層進め、マスメディアやWebメディアとの統合的なメディアプランニングの実現を目指していくそうだ。
導入概要は以下の通り。
導入開始日/2023年2月21日(火)
導入媒体(合計5カ所)/
・TOQ サイネージピラー 東急田園都市線渋谷駅
・東急田園都市線渋谷駅ビッグサイネージ
・TOQ サイネージピラー東急東横線/東急大井町線自由が丘駅
・TOQ サイネージピラー東急目黒線目黒駅
・TOQ サイネージピラー東急東横線/東急目黒線武蔵小杉駅