最後に「HPプリンター 持続可能な大判出力への挑戦」のテーマで講演したのは、日本HP 大判事業本部 エバンジェリストの霄洋明氏。今回の補助金に最適なマシンとして、同社が提供するHP Latexインク搭載機「HP Latexプリンターシリーズ」をPRした。「2024年は、モンスーンの影響を受けたインドの洪水、台風10号の被害を受けた日本など、世界各国で環境問題に起因する自然災害が起きてしまいました。しかし、これらは今も絶えず、至るところで発生しています。だからこそ、少しでも悲劇を減らすために、私たちも意識して課題解決に取り組まなければならないのです」と、冒頭で警鐘を鳴らした。
同社では、17年前の2008年からワールドワイドで溶剤機の生産をいち早く停止し、Latex機の提供を開始。2023年までに、8万2,000台以上の導入、累計18億㎡の出力を達成している。
その代表的なモデルとして、HP Latexプリンターシリーズを披露。無臭・速乾・高発色の特徴を改めて解説しつつ、水性ベースインクならではの環境性能をアピールした。「職場環境の改善は、生産性アップを図れるのはもちろん、従業員の満足度向上、それに伴う離職率の低下へと役立ちます」
さらに、使用するインクやインクパックのリサイクル性にも言及した。インク自体を天然資源による再生水で製造しているほか、パッケージには全て100%リサイクル素材の段ボールを使用。ラベルレスも推進し、年々環境負荷を低減させている。加えて、マシン自体にも積極的に再生プラスチックを採用。使用率0%だった2015年と比べて、現在は37%にまで向上したと霄氏は力を込めた。
そして、同社マシンが取得している国際的な環境規格「UL Ecologo」と「UL GREENGUARD」についても詳しく解説。併せて、同機で出力可能なユポ・コーポレーションの環境配慮型合成紙「ユポグリーンシリーズ」も紹介し、機能性・汎用性の高さをPRした。
「今後もユーザー目線を意識しながら、さまざまなエコ商材の提供に取り組んでいきたいです」と霄氏。同社製品のみならず、あらゆる環境配慮型製品を包括的に組み合わせて、各社の現場に合わせたエコを実現してほしいと言葉を結んだ。
Webセミナーの概要は以下の通り。
【説明会概要】
日時/2025年2月4日 (火) 14時~15時45分
形式/Zoomによるオンライン
主催/東京屋外広告美術協同組合
後援/日本HP