北海道内大手の資機材販売店であるアートリンクは4月6日、札幌市内で採掘される凝灰岩、札幌軟石を使用した2Dルーター加工による切り文字製作サービスを開始した。
同サービスは、従来のサンドブラスト加工では難しかった複雑な彫刻作業であっても、短時間かつ精密に切削できるのが最大の特徴。他の石材と比べて耐火・防火性に優れ、柔らかめで加工しやすいという札幌軟石の特性を生かし、インテリア雑貨やノベルティなどの製作に注力していくそうだ。
札幌軟石は、もともと明治時代から昭和初期にかけて建造物に多く用いられてきた石材。現在はコンクリートブロックなどの普及により利用はかなり減ったものの、地元で古くから親しまれてきた資源として、インテリア雑貨やアクセサリーに利用されるケースも多い。その上、多孔質で水分や湿気を吸収しやすい性質も持っているため、アロマストーンとして商品化されたり、空間の調湿素材としても注目されつつあるのだという。
同社では、その多様性に着目し、商品開発に着手。豊富な知見を持つ切り文字製作のノウハウを生かし、同サービスの開始に至った。今後は、UV印刷と彫刻を組み合わせたノベルティ製品の開発・販売も手がけていく予定だ。