トライアルホールディングス傘下の西友は3月3日、首都圏の西友店舗で初となる音声付きデジタルサイネージ「インストアサイネージ」を順次導入すると発表した。
これは、先行導入を完了した福岡エリアでの高い購買促進効果に基づき、西友の店舗網を活かしてリテールメディア戦略を首都圏へ本格拡大するものだ。まずは、首都圏の拠点となる74店舗から設置を進め、来店客への最適な情報提供と、小売・メーカー双方が「共通のファン」をつくる新たな買い物体験の提供を目指すとしている。
この背景として近年、テレビや新聞を中心とした広告環境が変化し、多様なメディアプラットフォームの拡大により接触構造も多層化している。そんな中、購買の最終接点である「リテールメディア」の重要性が急速に高まっている。小売店舗での購買行動の約80%は、来店時に購入を決定する「非計画購買」だという。トライアルでは、この潜在ニーズを掘り起こすため、独自開発のIoT・AI技術を用いた「スマートストア」の展開を全国で進めてきた。
最大の目的には、小売とメーカーが「共通のファン」をつくることを挙げる。同社調べによれば、首都圏の西友74店舗への設置により、視聴率5%のテレビ番組と同等の世帯リーチが可能となる見込みだ。「購入直前」のメディアとして、メーカーと小売が深く連携して潜在ニーズを掘り起こし、一過性の購買に留まらない長期的な関係性の構築を目指す。
詳しくは、インストアサイネージによる「動」の要素と、売り場のPOPや大量陳列といった「静」の要素を組み合わせ、販促効果を最大化するとしている。売り場に合わせた映像や静止画のオリジナルコンテンツに加え、音声による店内一斉放送を提供。店内の音声と連動してでき立ての惣菜を知らせたり、季節や催事に合わせた情報を配信したりすることが可能となる。
トライアルでは、「お客様のニーズに合わせて適切なコンテンツを発信することで、より快適なお買い物環境を体験いただく」としている。





































