福井県永平寺町の観光案内所に8月11日、人工知能が観光客と会話する電子看板「観光案内多言語AIコンシェルジュ」が設置された。観光案内所としては国内初の採用となったAIの「小梅ちゃん」が来訪者の問いかけに答える。
これは、福井県・曹洞宗大本山永平寺・永平寺町の3者による「永平寺門前の再構築プロジェクト」の一環で、8月10日に完成した永平寺門前整備工事にあたる。国内外での知名度が高く、県を代表する観光地・曹洞宗大本山永平寺の門前の魅力を最大限に高めることが目的。
その訪日外国人旅行者を迎える環境整備の一つとして、参道の整備に併せて永平寺の入口付近へ新しく観光案内所の建設を決定。しかし、英語・中国語・韓国語といった多言語に対応した人材の確保が難航していた。この打開策として、デジタルサイネージなどを手掛けるピーディーシーが商業施設向けにサービスを展開している「AIコンシェルジュ」の採用を決めた。
AIコンシェルジュは、同社の施設向けプラットフォーム「OneGATE」と連携したAI機能搭載の多言語対応タッチパネル式電子看板である。各種言語で質問すると、キャラクターが音声・画像・文字で回答。タッチパネル画面をタッチすることで情報の取得もできる。
この運営ノウハウを活用し、観光案内向けに開発されたのが「小梅ちゃん」にあたる。コンテンツは日・英・中・韓の四ヶ国語対応で、永平寺町を案内する。国内外の観光客に永平寺をはじめとする観光スポット、飲食店や物産店といったオススメ店舗を紹介していく。