音声に特化したAIベンチャーのHmcommは9月13日、博報堂DYホールディングスと共同で、音声AI技術によって屋外メディアの周辺空間を定量的に把握し、指標化する実証実験を実施すると発表した。
この実証実験では、デジタルサイネージなどの屋外メディア周辺の環境音を、同社が持つ音声解析技術とディープラーニングを用いて分析することで、屋外広告の効果を評価するために必要な指標を測定する。
同社は、この実証実験で培われた技術が実際にサービス化されることで、よりリアルタイムに近い状況の測定を可能とし、環境に合わせた情報配信など屋外メディア領域における新たなテクノロジーサービスの提供が実現するとしている。
Hmcommでは、AIを用いた異常検出・制御システムの構築を容易に可能とする異音検知プラットフォームFASTD(Flexible Anomaly Sound Training and Detection)の開発をはじめ、オペレーターと顧客の声をそれぞれテキスト化してモニターに表示するFAQ自動表示、会話終了後に自動要約やFAQの自動作成を行うコールセンター向けAI音声認識・自然言語処理システム・VContactなどを提供している。
【関連取得特許】
特許4604178「音声認識装置及び方法ならびにプログラム」
特許4997601「音声データ検索用WEBサイトシステム」
特許5366169「音声認識システム及び音声認識システム用プログラム」