とさでん交通は、ネット上で一般市民に寄付者を募る“クラウドファンディング”を活用したはりまや橋の新たな魅力を広める「看板設置プロジェクト」を開始する。募集期間は平成30年11月7日~平成30年12月7日。
はりまや橋の新名所となるのは、すぐそばを走る路面電車が日本で唯一、路面電車同士がクロスする交差点。とさでん交通の路面電車交差点は、平面での交差でありながら、きれいな菱形でクロスするため「ダイヤモンドクロッシング」と呼ばれている。平日の午前8時12分ごろには、ダイヤモンドの中で3両の電車が交差する「トリプル・クロス」の瞬間が見られる。
高知の街に路面電車が走り始めたのは明治37年5月のこと。時代を下って昭和3年には、東西南北どの方向へも運行できるように軌道が平面で交差する「ダイヤモンドクロッシング」が作られ、東洋一を誇る十字路と報道されたという。
ネット資金募集のプロジェクトでは、路面電車が交差する光景を多くの人に知ってもらうため、高知県高知市の中心部に位置する「はりまや橋」そばで、「からくり時計」が掲出されている「デンテツ・ターミナルビル」壁面に、PR看板の設置を企画。事業資金の調達方法として、クラウドファンディング運営サイト「Makuake」上で一般市民に広く寄付を呼び掛けた。
目標金額は60万円で、支援金額のコースは3000~2万5000円の9コース。寄付者へのリターンとしては、支援額に応じて、トリプル・クロス乗車体験撮影会、ペーパークラフト、とさでん社長のお礼状などが用意されている。2018年11月7日時点では、4000円コースの方向板型コースターが人気を集めている。
看板デザインは、外国人観光客にも分かりやすいように、現在地と英語表記が想定されている。
※写真は看板の設置イメージ