リコー ドイツの産業印刷向けソフトウエア会社を11月中に買収へ

リコーは11月12日、カラーマネージメントに強みを持つドイツの産業印刷向けソフトウエア会社「ColorGATE Digital Output Solutions GmbH」(カラーゲート社)の全株式を取得することについて合意に至ったと発表した。成長領域の1つに掲げる産業印刷事業を加速する狙いだ。

今回リコーが買収するカラーゲート社は、20年以上にわたり産業印刷向けソフトウエアの開発・販売を展開しており、ヨーロッパを中心に広い顧客基盤を持っている。フィルムやタイル、衣料、床材といった特性の異なる様々な素材に対する独自のカラーマッチング技術を蓄積。建材や壁紙などのインテリア装飾市場のほか、衣料・布地などのテキスタイル印刷市場に対し、他社に先駆けてカラーマネジメントソフトやワークフローソフトを提供している。

リコーは、2018年2月に発表した成長戦略で、「プリンティング技術の可能性を追求し、 顧客基盤を拡大する」と掲げる。40年以上にわたり培ってきた同社のインクジェット技術は、オフィス印刷だけでなく商用印刷や産業印刷など、衣・食・住のさまざまな領域へと広がっている。

産業印刷事業の強化に向けて、2017年10月にはイギリスの生産拠点・Ricoh UK Products Ltd.内に技術開発拠点となる「グローバル IP テクノロジーセンター」を設立し、2018年4月には戦略拠点の「グローバル IP マーケティングセンター」を開設している。産業印刷分野の最先端技術や顧客ニーズが集まる先進市場のヨーロッパで、マーケティング活動を推進するほか、事業戦略の策定、アライアンスパートナーとの製品・事業開発を進める。

今回の全株式の取得は、成長戦略の一環として取り組むもので、戦略的成長投資の一つと、同社では位置付けている。 カラーゲート社の買収により、産業印刷分野のソフトウエア技術力を強化し、自社で開発する産業印刷プリンターと組み合わせることで、前後工程を含めた印刷ワークフロー全体をカバーするトータルソリューションの提供を目指す。これにより、インテリア装飾市場やテキスタイル印刷市場での生産性・製品価値の向上に繋げていくことで、事業拡大を図っていくとする。

全株式の取得は、11月30日まで完了する予定。

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