京浜急行 トリックアートで立体的に見える「錯視サイン」を掲出

京浜急行電鉄は1月、羽田空港国際線ターミナル駅構内・2階改札付近に、文字が立体的に浮かび上がっているように見えるトリックアートの案内サインを掲出。目の錯覚を利用して通行人の注意を引く「錯視サイン」が導入された。鉄道会社がこれらの演出を案内に利用するのは、国内初の試みだ。

同サインは、まるで床に大きな矢印形の穴が開いているように見えるデザインで、空港到着ロビーに直結するエレベーターに誘導する内容となっている。実際は床に描かれた平面の絵だが、だまし絵になっており、通行人には立体的に浮き上がったように見える。

錯覚について研究する明治大学の杉原厚吉特任教授と協力し合い、工夫を重ねながらデザインが考案された。以前からわかりづらい場所にあったエレベーターに気付かせ、利用を促進する狙いがあるという。

京浜急行電鉄の担当者は、「利用者の歩行を妨げず、目を引く図柄で多くの人に情報を伝えられる」と話す。視覚に訴えるため外国人にも理解しやすいとみられ、今後の評判次第で、導入を増やすことも検討している。

一般利用者からも、「立体感が楽しい」という声が寄せられた。一方で、「面白いと思うけれど、歩きスマホをしていると素通りしてしまうかも」という意見もあり、今後のさらなる展開に注目が集まっている。

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