透明・不透明を切り替えられる調光フィルムが駅内コンビニで採用、凸版印刷

駅内の店舗関連を運営するJR東日本リテールネットは1月27日、自社で運営するコンビニエンスストア「NewDays 東戸塚店」のイートインスペースにおいて、凸版印刷が提供する調光フィルム「LC MAGIC」の活用を開始した。窓面に貼り出し不透明となる効果で店内の様子を外から視認できないようにし、プライベート保護による集客効果の影響について、実証実験を実施する。

「LC MAGIC」は、凸版印刷が開発した超薄型液晶調光フィルム。電気によるスイッチを切り替えるだけで、フィルム状の透明と不透明を瞬時に変更できる。ブラインドやカーテンの代替として使えば、開店時、閉店時の日よけなどの作業をボタンひとつで完結できるほか、映像投射もできるため、プロジェクタースクリーンとしての活用も可能。窓ガラスへ貼り付ける形での掲出になるため、大きな工事は不要で、メンテナンスも容易だ。丸型や変型など自由な形状にカットできるなど、用途の広い画期的な製品として、2016年6月より提供している。

「NewDays 東戸塚店」では、窓際に設置されているイートインスペースに同フィルムを掲出し、利用者のプライベートを確保。そのほか、カフェ店舗や路面店でも同様に活用できれば、利用者の判断で自由にフィルムを切り替えられる。

利用者がスイッチを押すことで、任意に壁面の透明・不透明を切り替えられる

.昨今のコンビニエンスストアやスーパーなどで、集客力向上を目的に増え始めているイートインスペース。JR東日本リテールネットでは一層の集客を見据え、同フィルムを試験的に活用。利用者自身が透明・不透明を切り替えられるようにし、それに伴う利用状況の変化を調査するという。同フィルムはこれまで、オフィスやインテリア業界での採用が中止だったが、今回の実証実験を経て、さらなる利用層拡大を目指す構えだ。

関連記事

  1. 「自動販売機は交通広告として見るとどれくらいの効果があるか?」。4人に1人が、その先のアクションにつ…

  2. 「デジタルサイネージアワード2022」の作品募集を開始、デジタルサイネージコンソーシアム

  3. 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の公演開始を記念し、赤坂駅周辺が魔法の世界に生まれ変わる期間限定イ…

  4. 川崎市 12月に条例の一部改正へ。禁止区域で屋外広告物の掲出可能に

  5. デジタル化が進むラージフォーマットプリント、ダーストフォーラム2019

  6. ニチバン安城事業所の名物。セロテープの巨大壁面広告が刷新

  7. SDGsに配慮したWeb印刷に加え、デザイン代行も一貫で手がける全く新しいECサイトがオープン、fe…

  8. 3D猫で話題の「クロス新宿ビジョン」に効果検証サービスが追加。視聴者数・属性などのリアルタイム分析が…

  9. 通天閣の屋外広告にLEDを全面採用。動きを加えた広告掲出は今回が初 日立製作所

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP