Web関連のさまざまなコンテンツを開発・提案するデジタルガレージは3日、美容サロンの顧客を対象に、動画コンテンツと広告を配信するデジタルサイネージメディア「サキザキテルコ」の提供を開始した。同社がデジタル屋外広告(DOOH)市場に参入するのは初の試みになる。来年3月までに、全国約3,000店舗、18,000台の設置と、⽉間リーチ数180万⼈を目標に掲げているという。
「サキザキテルコ」は、美容、ファッション、食、ライフスタイル、エンタメなど、美容サロンを利用するユーザーに適した情報を配信するデジタルサイネージメディア。オリジナルキャラクター「サキザキテルコ」が、独自の目線でユーザーからの質問に答える「お悩み相談室」、「占い」などに加え、美容関連に役立つ広告コンテンツを配信する。
美容サロンの平均所要時間は約90分間と言われ、一般的に長時間滞在する傾向にあるため、より高い訴求効果を期待できる。このほか、コンテンツをきっかけに美容師とのコミュニケーションを生んだり、その場で実際に商品を使用してユーザーに直接PRするなど、さまざまなプロモーション展開が可能となる。
独自のモニタリングシステム「eve」を搭載しているのも特徴。空席時に流れた動画は再生数にカウントされず、着座時にのみ自動で計測されるため、より正確なコンテンツの閲覧状況を把握できる。コンテンツや広告ごとの有効再生数をレポート化し、細かく調べられるのも強みだ。
近年、インストアメディアの増加などにより、徐々に注目が高まりつつあるDOOH市場。これまで、デジタルとリアル領域の両方で、プロモーションやデータ活用、顧客管理までの一貫したソリューションを提供してきた同社の目にとまり、本格的な導入に至ったそうだ。
これに伴い、AIやIoTなどのデジタル技術を手がけるピースリーと、美容関連の総合卸売商社、ダリアの2社と業務提携を実施。美容サロンの環境に最適化した独自のデジタル端末を開発した。サービス開始に先駆け、既に関東192店舗、近畿189店舗をはじめ、700店舗以上の美容サロンへ設置済み。設置台数は3,253台、月間リーチ人数の予測は32万人に及ぶという(8月3日時点)。今後も、全国各地の美容サロンへの設置を随時進めていく構えだ。
詳しいサービス概要は以下の通り。
■サービス概要
- サービス名:「サキザキテルコ」
- 配信内容:各メディアの動画コンテンツとオリジナルコンテンツ、動画広告
- 設置場所:北海道、東北、関東、中部、関⻄、中国、四国、九州、沖縄など全国の美容サロン
- 動画広告配信メニュー:30分ロールの動画コンテンツ内で、1枠30秒・最大90秒の動画広告をCMとして配信
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