最新プリントヘッドGen6搭載の幅広いユーザーニーズに適応するスーパーワイドロールUV機を発売、マルコプラン

大型インクジェットシステムの輸入販売を手がけるマルコプランは5月10日、国内でも産業用IJPの販売実績を持つ台湾のリンター社と日本総代理店契約を締結。このほど、UV-LED硬化型インク搭載のスーパーワイドプリンター「RAPTOR 2」の本格的な国内販売を開始した。

今回リリースしたRAPTOR 2は、プリント素材の特性ごとに合わせた吸着調整を自動化するメディアテンションコントロールシステムにより、さまざまな素材に対して高速かつ高品質なインクジェット出力を実現。ラインアップは、3.2m幅ロール機「P3」と5m幅ロール機「P5」の2種を用意し、P3の参考価格は1,590万円(税別)と、スーパーワイドのUV機としては導入のハードルが格段に低く設定されている。

さまざまな出力素材に自動でバキュームを最適化

プリントヘッドは、リコーの最新モデル「Gen6」を採用。ヘッド搭載数は4〜20基と広範に選べるため、その生産量や出力物などユーザーそれぞれの用途に合わせたスペックを提供できる。さらに、Gen6ならではの5plのドットサイズによる高解像度はもちろん、ヘッド6基のプロダクションモードで60㎡/h(3.2m幅の場合)という優れた生産性も見逃せない。

純正インクは、屋外耐候3年かつ高光沢の「H7」、エンボス加工に適した高硬化の「S3」、最大伸長率150%の「S6」の3タイプを用意。いずれも耐候性と擦過性に優れるのはもちろん、UVインク特有の臭いがほとんどせず、廃液の量も極めて少ない。

カラーはCMYKの4色をはじめ、Lc/Lmを加えた6色、それぞれにWを追加した合計4パターンから選べる。さらに、S3とS6インクであればバーニッシュも用意。ユーザーの要望に合わせた幅広い選択肢と、コストパフォーマンスの高さを両立するインクジェットシステムとなっている。

同社では2023年内を目処に、ロールとフラットベッドの兼用機をラインアップに追加し、RAPTOR 2の国内販売を加速させていく構えだ。

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