――今後の展開について、予定はありますか?
直近の目標として、まずは「ミューラルの100作品達成」を目指しています。海外と比べて、日本のアート市場は3%未満と言われており、国内では未だ受け入れられていない実態があります。ミューラルは、絵を描いているプロセスの段階からまちのなかに存在するため、子どもから大人まで誰にとっても身近なアートになり得ます。そういったところから、ストリートカルチャーに親しむ文化の土壌を育てていければと考えています。
実際に、ロンドンやニューヨーク、ロサンゼルスなど海外のアーティストが来日した際に、アテンドしてほしいと声のかかる事例も増えてきました。ミューラルは、企業もチャレンジしやすい領域だと思いますので、協賛や単発のイベントにとどまらず、さまざまなクライアントと一緒に、まちと共存するアートを生み出していきたいですね。
――ありがとうございました
巨大ミューラルは、2023年秋頃まで公開予定。アイナ・ジ・エンドさんがモデルとなり、イヤホンを着けている様子をスタイリッシュに表現したデザインは、渋谷のまちを彩る新たなランドマーク的存在としてSNSなどで話題を呼んでいる。