ファブリックサイン「LUFAS」が現在美術展のアート作品として採用。昇華転写だからこそできる独自な表現手法とは 東日印刷とトライ

国内最大級の新聞印刷企業・東日印刷と、そのグループ企業のトライは11月29日、同社で製造しているファブリックサイン「LUFAS」が、現代美術展「Art in Tokyo YNK」に出品されるアート作品として採用されたと発表した。同製品がアート作品として使用されるのは、今回が初の事例となる。

「LUFAS」は、使用済みのペットボトルを再利用したリサイクル布を100%使用しているファブリックサイン。アルミフレームの溝に細かい突起を着けた独自構造によって、シワのないきれいな仕上がりを可能とする。

これまでは、主に広告や看板、屋内装飾などで利用されてきたものの、今回は若手写真アーティストである小山恭史さんの作品として採用。中央区京橋で開催中の現代アート展「Art in Tokyo YNK」へ出品されている。

実際の作品は、全国各都市で撮された1,000枚以上の看板の写真を使用。LEDライト付きの木枠に、最も薄いタイプのLUFAS専用フレームを取り付けて布を張り、それぞれの写真を重ね合わせたコラージュ作品となっている。

小山さんが数年前に同社を訪れた際、通路に飾ってあるLUFASを見てひと目惚れ。「僕の求めている光の演出ができる、面白い商材」と感じ、今回の採用に至ったそうだ。光の透過率がデザインの色味によって異なるため、布の裏側から直接インクとアクリル絵の具を混ぜたものを載せ、色の出方や光の透過を調整するなど、昇華転写だからこそできるさまざまな工夫を凝らしている。

実際に展示されたアート作品と小山恭史さん。透過を生かし、ファブリックにしかできない光の表現を可能としている

アート展「Art in Tokyo YNK」の詳細は以下の通り。
・会期/2023年11月6日~2024年1月19日
・時間/10時~19時、土日祝は閉館
・場所/東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン1F オフィスエントランスホール
・入場料/無料
・主催/TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI
・協力/東京スクエアガーデン、四季彩舎、TOMOHIKO YOSHINO GALLERY

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