キヤノンプロダクションプリンティングは9月30日、UVgelテクノロジーを搭載した3.4m幅対応ハイブリッドプリンター「Colorado XLシリーズ」を発表した。このColorado XLシリーズは、東京ビッグサイトで10月22日〜24日に開催される業界見本市「第66回サイン&ディスプレイショウ」のキヤノンPPSブースで参考出展する。
同シリーズは、ロールtoロールモデルの「Colorado XL7 roll-to-roll」と、リジッドメディアにも対応するハイブリッドモデルの「Colorado XL7 hybrid」の2機種をラインアップ。印刷速度は、Qualityモードで70㎡/時、Productionモードで106㎡/時、Expressモードで211㎡/時の生産性を実現し、リジッドは最大52㎜厚まで対応する。

ハイブリッドモデル「Colorado XL7 hybrid」
プリントヘッドは「UVgel 850 PrintHead」を新搭載し、各プリントヘッドに4544個のノズルを備え、自動ノズルモニタリングと補正機能により、安定した品質を実現。ひとつのプリントヘッドで同時に2色を印刷できることから、CMYKはプリントヘッド2本で対応し、オプションで3本目を追加すればホワイト印刷も可能になっている。
さらに、「UVgel Dynamic Motion Control」機能により、発泡ボードやポリプロピレン波板など従来では印刷が難しかったメディアに対しても、優れた印刷品質を提供するとしている。
加えて、新開発のUVgel 860インクを採用し、ロールとリジッド双方の幅広いアプリケーションへ最適化。無臭・速乾をはじめ、高生産性・画質の安定性や、低温硬化による寸法安定性、優れた色の一貫性を特徴とする。
このほか、環境に配慮したTPO、VCLフリーをはじめ、ニス不要でマット・グロス仕上げが選択可能な点など、Colorado Mシリーズに搭載しているUVgel 460インクの優位性も継承している。
発売は、2026年初頭より日本を除く、グローバルの一部地域における販売会社や認定パートナーを通じて開始する予定。日本での販売開始時期は未定となっている。