日本アドバタイザーズ協会(JAA)は13日、「第60回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。
JAA広告賞とは、審査員に広告関係者を含まず、本来の広告の受け手である消費者が生活者の視点で選ぶ総合広告賞。今回は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、デジタル、屋外・交通の6部門合わせて、合計1164点の応募作品から120人の一般消費者審査員が選考した。ACジャパンによる寛容ラップは、JAA賞グランプリテレビ広告部門と経済産業大臣賞のW受賞となった。
【JAA賞グランプリ】
(審査員コメント)
・新聞に携わる人の気持ちや息づかいが伝わる。
・新聞はそのコンテンツとしての効果もそうだが、届けることにも大きな意義があるのだと知った。
・今のデジタル社会のなかで紙の新聞の良さが伝わる。
(審査員コメント)
・野菜を花に見立て、花ことばがあるのは気付き。
・見てもおもしろく、読んでもおもしろい。
・野菜の花束が斬新でとてもキレイ。
(審査員コメント)
・見た目の対比をうまく織り込み、印象に残るメッセージである。
・テンポの良い音楽で、人を思いやる気持ちの大切さが伝わった。
・人は違うことを楽しく教えてくれる。
・やさしい気持ちになれる。
(審査員コメント)
・非常に上手くまとまった展開で印象に残る。
・新しい気付きがあり、最後のオチも笑える。
・澄み切った未来をつくる企業姿勢が感じられて良い。
(審査員コメント)
・行政である佐賀県から、「結婚はゴールではない」という強いメッセージが生まれてくるのが素敵。
・結婚は当人だけでなく、社会全体で支えていくことが伝わる。
・全ての人を幸せにするサポートを佐賀県として推進するのが強く感じた。
(審査員コメント)
・身近なものを変形させることでよりインパクトが増し、メッセージが分かりやすい。
・非常におもしろい企画。考えてもみませんでした。
・おもしろい!なるほど!と思ったし、誰かに話したくなった。
審査員長の芳賀康浩氏は「相変わらず重苦しい雰囲気の日々が続くなかで今年も審査会を迎えましたが、一次審査を通過した作品には”明るく、笑える”ものが昨年に増して多かったように感じました。いまだに不自由なことが多い日々を余儀なくされつつも、そうした生活になんとか適応し、”前を向こう””前を向きたい”と念じる消費者の気持ちが反映されているように思います」と所感を述べた上で、今年のコンクールでもうひとつ気付いたのはローカル・クライアントの作品が非常に目立った点。コロナ禍によって一気に拡大定着したリモートワークだが、それに伴い2拠点生活や地方への移住も進んでいる。地方が元気になる兆しを地方出身の私も今回のコンクールで感じられ嬉しく思うと講評した。