タクシー関連のクリエイティブ事業を手がけるニューステクノロジーと、ソニーグループの子会社としてタクシー事業者向けのソフトウエア開発を行うS.RIDEは6月13日、両社が運営する車窓メディア「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」の広告メニューを一新したと発表した。静止画や動画の配信はもとより、Webサイトを任意で表示させたり、車両後方のリアウインドウを活用させたりなど、広告主のニーズに合わせた6つのメニューを提供する。
「Canvas」は、タクシーの窓面に動画を配信できる車窓サイネージサービス。広告主は、都内を走行するタクシー車両計100台の後方サイドガラスを対象に、さまざまコンテンツを配信できる。
2021年3月に誕生して以降、エンタメ系サービスを中心に多くの需要を獲得し、順調にシェアを拡大。この度、タクシー利用者の乗車体験をより楽しくさせるような多彩な新メニューを用意し、従来の広告プランを一新させた。
まず従来通りのメニューとして提供されるのが、空車状態の窓面をフル活用して静止画を掲載する「①RIDE VIEW」と、車内のサイネージメディア「GROWTH」を用いて最長18分にわたる動画コンテンツを放映できる「②GROWTHジャック」だ。それぞれ、利用者が乗車した瞬間から、ブランドの世界観を訴求できるのを特徴としており、これまでも多くの広告主から親しまれてきたこれまでと同様のプランとなっている。
そして新メニューの大きなポイントとして、車内サイネージの下部に、さまざまな追加コンテンツを楽しめるメニューバーが登場。タップすると、通常の広告動画とは異なる映像を放映する「③GROWTH MOVIE」や、VODサービスのような自由度の高いコンテンツを配信する「④GROWTH VIDEO」など、より多くの映像が楽しめるプランを用意している。一般のドラマや映画といったコンテンツも自由に選択でき、まるで移動する映画館のような空間を提供する。
さらに、広告主のキャンペーン告知やコーポレートサイトの紹介など、情報の拡散に役立つWebサイトを任意で表示させる「⑤ブラウザ表示」機能も搭載。コンテンツを見て商品などに興味を持ったタクシー利用者が、そのままタブレット上で関連情報を確認できるシステムとなっている。
その上、新たに車両後方部分の窓面も広告スペースとして活用する「⑥リアウインドウラッピング」プランも登場。特別車両として、1カ月ごとにタクシーをジャックできるサービスとなっているそうだ。まずはCanvas搭載車両50台分を対象車両として、随時販売を開始していく。
今後も両社は、タクシー乗車アプリ 「S.RIDE」の普及に努めるとともに、同アプリと連携した取り組みも強化させていく。