ユニ・トランドは8日、公共交通サービスでは初の試みとなる新バーコード「XPAND」活用した情報配信を、北海道の帯広駅新バスターミナルにある電子看板で展開していくことを明らかにした。同社は、ユニリタの子会社で移動体向けIoTソリューション事業を担う。
これは、帯広駅新バスターミナルにある十勝バスの電子看板(サイネージ)と、同社のバスロケーションシステムをXPANDコードでリンク。サイネージ画面上のXPANDコードをスマートフォンなどの端末で読み取ると、サイネージでは表示しきれない詳しい運行情報などが手元の端末で入手できる。今後は、災害発生時にはXPANDコードを災害用のものに表示切り替えし、多言語対応の災害対策サイトへ簡単にアクセスできるような機能の強化も図っていく予定だ。
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XPANDコードは、XPANDが開発したサイン専用バーコードで、QRコードなどと同様にスキャンしてスマートフォンに情報を表示させる。例えば、バス待合室の椅子から座ったままでも、10m程度の距離なら問題なく読み取りできる。QRコードでも大きく表示すれば読み取りは可能だが、かなりのスペースが必要になることから、肝心のサインを表示する領域が狭くなり、わかりやすく情報表示するというサイン本来の目的が付加的機能で阻害されることに繋がってしまう。XPANDコードであれば、サインの表示領域を圧迫せず、多数の人が一斉にアクセスするシーンでも有効となっている。