インターネット事業を手掛けるプラスワンは3月20日〜24日、「新型コロナウイルスが個人事業主・フリーランスの収入に与える影響」について、個人で6カ月以上働いている320名を対象にアンケートを実施した。
この結果、「仕事量の減りを感じている」と答えた人は57.9%、「新型コロナウイルス感染症の影響で収入源が減少している」と答えた人は57.2%に上った。
厚生労働省が3月18日から申請受け付けを開始した「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金」。保護者にあたる個人事業主・フリーランスに日額4,100円(定額)を支給する支援措置に対しては、金額が少ないと感じている人は82.8%を占めた。
一方で非正規を含む会社勤めなら、日額8,330円(上限)まで支給される。つまり、この支援措置は個人と会社勤めに格差が生じてしまうため、以下のような声が挙がっているようだ。
・働き方改革等と庶民の味方的なことを言いつつ、不平等なシステム。(40代・男性・フォトグラファー)
・同じように多額の税金を支払い、保険料も支払っている状況で支援が少ないというのは、どうしても納得のいくものではありません。(40代・グラフィックデザイナー)
・いつかは回復すると信じていますが、それまでの個人事業主への対策がちょっと酷いような気がします。一日4,100円頂いても到底足りません。(50代・女性・小売店経営)
また、個人事業主、フリーランスに「もし保護者の休暇取得支援をもらうならいくらを希望しますか」と聞いたところ、希望額として最も多かったのは8,000円以上10,000円未満(35.0%)であったという。
個人事業主・フリーランスが経済支援の施策として最も望んでいるのは、現金給付で全体の66.3%を占めた。今後もフリーランスを続けてたいと考える人は、71.6%(229人)に上る。しかし、新型コロナの影響によってフリーランス全般が収入確保の不安に駆られるなか、企業への転職を模索する人が増えるのではないかという予測もある。一人親方など個人事業主の多いサイン業界にも、同様の悩みを抱える人も多いだろう。仕事量の減少や現金給付といったニュースは、今後も無視できない日々が続きそうだ。