SDGs×ライフスタイルをテーマとしたさまざまな写真素材を提供するECサイト「imagenavi」を運営しているイメージナビは7月1日~2日、SDGsの活動を支援する一環として、「SDGsプロモーションに関するアンケート調査」を実施。企業や自治体などでSDGsの取り組みに携わっている、または自社の取り組みを理解していると回答した20歳~49歳の社会人100名が対象となった。
「あなたの組織はSDGsを推進するために、具体的にどんな取り組みを行っていますか?」という質問に対しては、半数を超える56%が「社内の省電力化・ペーパーレス化・リサイクル促進・ゴミの抑制」と回答。さらに、「エコ・リサイクル資材の活用(商材、販促グッズ、オフィス用品など)」は55%と、比較的取り組みやすい環境対策ともいえる2項目が上位を占めた。また、3番目に多かったのは、「多様な人材の採用・育成・登用」で46%。近年注目されつつある、人材の多様化や女性管理職の比率向上も、取り組みが進んでいると考えられるだろう。
また、「SDGsで掲げられている17の目標のうち、あなたの組織が最も力を入れている項目を教えてください」でトップの回答となったのは、15%の「1.貧困をなくそう」。事業と絡めた寄付や支援活動など、実現させやすい項目だからこそ上位に上がったと言えそうだ。さらに2番目以降は、「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の12%、「5.ジェンダー平等を実現しよう」の10%、「8.働きがいも経済成長も」の同10%がランクイン。前質問でも上位に挙がった項目が、そのまま結果として反映されている。
このほか、より興味深い結果となった質問が、「あなたの組織はSDGsの取り組みをどのようにPRしていますか?」。最も多い回答は「会社案内・広報誌」で、36%を占めた。2番目に多かったのは、「CSR/サステナビリティレポートや統合報告書」で29%。次いで「求人・採用サイト」の27%、「プレスリリース」の24%が続いた。
では、一般的に目に入りやすいWeb広告やSNS、テレビCMなどと比べて、これらの項目が上位となった理由は何か。主な要因として、就活生へのアピールが挙げられる。ちょうど現在の就活生の年代に当たるZ世代は、特にSDGsへの高い関心を持っているため、より企業に興味を持ってもらうために、彼らに向けたPRを重要視する傾向が見られるようだ。
一方で、具体的なアピール方法については、課題を感じている企業が多いと分かった。「SDGsの取り組みをPRする際に困っていることはありますか?」の項目では、「競合との差別化が難しい」の回答が最も多い25%、次いで、24%の「予算がない」、同24%の「効果的な発信方法がわからない」、22%の「何をしたらよいかわからない」と続いた。
上位の回答から、独自性ある表現や発信方法で悩んでいるケースが多く見られると分かる。また、SDGsの取り組みは費用対効果が見えにくいため、継続的な予算確保の難しさも大きな課題となっているようだ。
■調査概要
調査名:SDGsプロモーションに関するアンケート調査
有効回答数:100名
調査実施日:2021年7月1日(木)~2021年7月2日(金)
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :SDGsの取り組みを行っている企業・自治体などに属し、取り組みに携わっているまたは、その内容をある程度理解していると回答した20歳~49歳の社会人