品川駅で新たな交通広告の実験スタート。LED FANが生む肉眼で見える三次元映像

LED FANを活用した新たな交通広告媒体の実証実験が、東京のJR品川駅で5月23日から実施されている。LED FANとは、LEDで覆われた羽部分が回転することで、3次元アニメーションを浮かび上がらせるホログラムマシン。3月に中国・上海で開催されたAPPP EXPO 2019でも多くのメーカーがこぞって出品していたサイネージシステムである。

この実証実験は、JR東日本企画が交通広告の「更なる価値創造・デジタルメディア領域の拡充」を目的に行なっている。これまでにないインパクトや話題性により、駅メディアに”新風を吹き込む”ことも期待しているという。期間中、広告主へ実際に販売することで、その需要性を確認しつつ課題も抽出していく。具体的には、広告のターゲットにあたる駅利用者の受容性と反応、放映期間や広告料金など販売上および、運用上の課題を抽出する。

実験に採用されたLED FANは、「3D Phantom」(提供・素材制作/Life is Style)。この3D Phantomは、立体的な映像と音を組み合わせることが可能で、ブランドロゴや商品などを3D映像として空中に投影し、世界観をより忠実かつ魅力的に演出する。遠隔操作による映像配信・切り替えも簡単で、時間や天気などさまざまな条件に合わせた広告掲出も実現している。

実験期間は5月23日〜6月30日(6時〜24時)。場所は品川駅中央改札内。現在放映中の放映コンテンツは、JRのロゴや空中を泳ぐ金魚、飛び跳ねるフルーツなどで、数十秒単位で切り替わる。現場では、不思議そうに立ち止まったり、側面から覗き込んだりする人が多く見受けられた。

同社では、新技術と既存メディアを織り交ぜた展開により、反復接触性が強みである駅メディアを、広告主のニーズに一層応えるものにしていくとする。

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