さらに、「OOHのメリット」についても質問を行ったところ、「アナログ広告のみよりも、映像や音の演出の方が情報量を感じる(20代女性)」、「映像広告でクイズを出されると、考えたり調べたりして、印象に残ってしまう(30代男性)」、「アナログ広告はしっかりと見て、詳細のメモも取れるので良い(40代女性)」、「コロナ禍の影響でなかなか外出できないなか、地元(地方)の人に企業を知ってもらいたいという企業努力を感じた(30代男性)」といった意見が寄せられた。
デジタルOOHには情報量の多さと見る楽しさ、アナログOOHやローカルエリアの屋外広告には反復視認性の高さを特徴と感じている視聴者が特に多いようだ。デジタル広告は流行を伝える媒体、アナログ広告はその土地の象徴的な存在と、求められる潜在的ニーズが大きく異なっていると分かった。
最後に、「コロナ禍が屋外広告に与えた影響」についても調査。「コロナ禍前よりも歩くようになった(20代女性)」「自転車に乗って普段通らない場所を通り、見かけない屋外広告を見るケースが増えた(40代男性)」「人が少ないと、イヤフォンをしていても周りに目を配れるので、広告を目に止める機会も増えたと思う(20代男性)」といったコメントからも、コロナ禍による外出自粛期間を経て、屋外広告への注目度が高まっていると言えそうだ。
その要因は、公共交通機関の利用率減少に伴う徒歩通勤の増加。外の景色を見る機会が以前よりも増え、広告接触率も高まっているという。また密集地帯を避けるために普段と違う道を通った結果、視野が広がり、たくさんの広告を目にするようになったという付随効果もあったそうだ。
同社は今後も、屋外広告に関するさまざまな調査を実施。デジタルOOHのさらなる価値向上に向けて、広告主に役立つ情報を提供していく。
詳しい調査概要は、以下の通り。
■調査手法:オンライングループインタビュー
■パネリスト:1都3県(東京/千葉/埼玉/神奈川)に居住し、東京23区に通勤する会社員(正社員)の方、東京メトロまたは山手線を、最低週2~3回以上は利用している方、直近1カ月で屋外広告と交通広告で、印象に残ったものがある方
※屋外/「交通広告が普段全く目に付かない」など、低関与な方は除外
■対象者・人数:男女を分けて3名ずつの2グループ(計6人)で1.5時間ずつ実施
■調査期間:2021年12月15日(水)
グループ①(女性)18:00~19:30、グループ②(男性)20:00~21:30