高速プリンターと大径リワインダーを連結させた国内初となる大量生産システム、LSS

リンテックサインシステム(LSS)は7月27日、UVgelインク搭載プリンター「Colorado 1650」に大径リワインダーを連結させた、国内初導入となる高生産型の新デジタルプリントシステム「TOKYO WALLPAPER FACTORY」を公開。現在、アフィックスの川口ファクトリーでオープンハウスを開催している。

>>>オープンハウスの申し込みはこちら

新システムのベースとなるキヤノンのColorado 1650は、1台でグロスとマットの両方を表現できるとともに、グロス・高品質モードで40㎡/hのプリントスピードを誇る。同機の前後に、重さ800kgまで1,000m巻き以上のジャンボロールに対応する伊・ネオルト社の大径ワインダー(メディアの送り出し)とリワインダー(巻き取り)を連結。インクの乾燥時間も不要ですぐ巻き取れるため、500㎡の壁紙プリントがわずか10時間前後、かつ無人稼働で生産できるという。

大径リワインダー側から見た新システムの稼働シーン

無人での大量生産では色差の少なさはもちろん、メディアへのヒートストレスの最小化、そして優れた擦過性が求められる。これらの要素を基準にUVgelインクを選択し、Colorado 1650をベース機に据えたとしている。一方、大径リワインダーの製造元である伊・ネオルト社はCADの開発に端を発し、スリッターやラミネーターなどで豊富な実績を持つ。その製品開発に対するスピードの速さと柔軟性には定評があり、今回の導入でも日本仕様の機構に合わせたカスタマイズをかけている。

9月発売予定のデジタルプリント壁紙「プリンテリアSO3」に出力した長尺のレインボーグラデーション

デジタルプリントによる壁紙生産は、不良在庫を一切なくすだけでなく、デザインに対する制約も外す。その特性を生かすとともに、無人で色差のない高速プリントまで実現させた、新システムの持つ可能性に期待したい。

 

関連記事

  1. 東急電鉄 渋谷を丸ごと屋外広告の媒体化。来春の本格運用へ

  2. TV、新聞、屋外広告とあらゆる媒体を駆使して「猫の交通事故防止」を啓発。猫の日にはさまざまなプレゼン…

  3. 壁紙接着剤のパイオニア企業が座学・実演を交えた施工講習会を開催。2日間で約160人が参加し、互いにノ…

  4. 埼玉・春日部 駅からイトーヨカードーまでクレヨンしんちゃん一色に

  5. 新型コロナに対する企業の意識調査。63.4%が業績に「マイナスの影響」見込む

  6. 日本HPのフラッグシップモデル「HP Latex700/800シリーズ」はなぜ車両ラッピングに最適な…

  7. 「第8回 看板・ディスプレイ EXPO 夏」が9月2日に開幕、リード エグジビション ジャパン

  8. 200㎡超の巨大L字型広告ビジョンを表参道に新設。3D広告の制作もワンストップで対応、ヒット

  9. 防カビ性能を付与したデジタルプリント壁紙「プリンテリアSO1」を発売、リンテックサインシステム

人気記事 PICK UP!
PAGE TOP