ジェイアール東日本企画(jeki)は2022年12月、応援広告の浸透状況を把握するためのアンケート調査「推し活・応援広告調査2022」を実施。その結果を、2023年3月15日に発表した。応援広告を認知している者のうち、10人に1人は既に出稿経験があり、その平均費用は約6万円だというデータも得られたそうだ。
「応援広告」とは、一般消費者が屋外メディアや交通広告、デジタルサイネージなどを活用して、自身の好きなアイドル、アニメキャラクターなど、いわゆる“推し”を応援する取り組み。企業のPRなどとはまた違った新たな広告手法として中国を中心に流行し始め、近年は国内でも、広告代理店、デザイン会社といった多方面の業種から注目を集めている。
今回行った調査では、1都3県、15~49歳の男女1万7,226人を対象に、Web回答によるアンケートを実施。すると年齢問わず、過半数以上の人が自分なりの “推し”を持っていると分かった【図1】。
そして、そのうちの42.7%が、「“推し”をさまざまな人に知ってほしい」と回答【図2】。さらにそのなかのおよそ5割は応援広告の存在を認知し、1割は利用経験があるというデータを得られた【図3】【図4】。
広告出稿を決めた要因としては、「自分の推しを多くの人に知って欲しい」がトップで39.5%。次いで「自分が描いた/企画した、イラスト・デザインを皆に見てもらいたい」「所属事務所が応援広告を許諾していた」などが挙げられた【図5】。