国内最大規模のインテリア展「JAPANTEX2022」が10月26日〜28日の3日間、東京ビッグサイトの東展示ホール3で開催された。主催は日本インテリア協会で、後援は経済産業省、日本貿易振興機構ほか。今回は「暮らしが変わる、インテリアの力」をテーマに、180社・340ブースが出展し、来場者数は3日間合計で37,702人に上った。
会場中央の特別展示「第2回デジタルプリントインテリアフォーラム」では、「インテリアを選ぶ、から、創るインテリアへ」という公式メーンテーマを設定。従来の大量生産・大量消費のインテリア市場から脱却し、デジタルプリントを駆使することによって、環境に優しい、必要な時に必要な分だけ、必要で素敵なインテリアをつくる市場への転換を促した。
商品展示やセミナーのほか、会期中はデザイナーの青山明生さんによるライブペイントも展開。サイズW6mの壁面に、リンテックサインシステム(LSS)の粘着剤付化粧フィルム「パロア」とミマキエンジニアリングのエコソルベントインク搭載プリンター「JV330-160」で、青山さんがあらかじめ描いた花瓶の図案を出力し、実際に生けるようにアクリル絵具で花を描き加えていった。最終日に完成した壁面アートは、LSSのデジタルプリント壁紙の図案として活用されるという。
ここからは、特別展示における各社の出展内容をピックアップする。
ミマキエンジニアリング、リンテックサインシステム
京都で着物のデザインを手がける森林堂やファッションデザイナーの鷺森アグリさん、デザイナーの青山明生さんたちによるデザインの図柄を、合皮素材、タイルカーペット、オーガンジー、金糸入りファブリックカーテンなどさまざまな素材へ出力。化粧フィルムやガラス装飾フィルムにとどまらないデジタルプリントインテリアの可能性を訴求した。
サンゲツ
指定サイズの品番を選ぶだけで簡単にオーダーできるデジタルプリント壁紙シリーズ「HIGH GRAFICA Select Order」による “コト” を軸にした空間づくりをPR。八千穂高原の原生白樺林で三方を囲み、自宅にいながら森林浴が楽しめる空間づくりをはじめ、壁一面の世界地図に動物のイラストを並べた子ども部屋の知育空間づくり、棚の位置を自由にDIYできる猫との暮らしを彩る・ニャン壁といったオリジナル壁紙による演出で注目を集めた。