SureColorシリーズ初となる76インチ対応の大判昇華転写プリンター。8月下旬から販売開始へ、エプソン

エプソン販売は、大判IJP・SureColorシリーズの新商品として、シリーズ初となる76インチに対応した大判昇華転写プリンター「SC-F10050」と、高速ガーメントプリンターのフラッグシップモデル「SC-F3050」、2色の蛍光インクを搭載した卓上小型昇華転写プリンター「SC-F551」の3機種を発表。7月29日に「SC-F551」をリリースし、「SC-F10050」と「SC-F3050」の2機種を8月下旬から順次発売していく。

SC-F10050は、SureColorシリーズ初となる76インチに対応した昇華転写プリンター。4.7インチのPrecisionCoreマイクロTFPプリントヘッドを4個搭載し、実用画質の3.1Passモード(600×600dpi)で約103m²/hという高速プリントを実現した。

SC-F10050

大きな特長として、エプソン初の「ユーザーセルフリペア保守」を用意。これに加入することで、必要に応じてユーザー自身でプリントヘッドと特定の部品を交換できるようになる。ヘッドが故障しても、ダウンタイムを最小限に留めることが可能だ。

このほか、高効率のヒーターに加え、温風をプリント面にあてるドライヤーを標準装備するほか、プリント時のノズル抜けを未然に防ぐクリーニング機構や、プリント中でも交換可能な大容量インク供給ユニット、メディアの直径や重量などをリアルタイムで感知・制御し、紙の張力を常に一定に保つオートテンションコントロールを搭載する。

SC-F3050

ガーメントプリンター「SC-F3050」は、カラーインク、ホワイトインクそれぞれに専用の大型プリントヘッドを2個搭載し、濃色生地へのプリントで、1枚あたり約52秒という高速印刷を実現。生地とプリントヘッドの距離を自動で調整する機能をはじめ、ノズル抜けを自動的に検知して画質を調整する「ノズル抜け自動検知機能」も搭載するほか、カラーインク各色1,500ml、ホワイトインク1,500ml×2パックの大容量インクパックを収納できる大容量インクサーバーを採用するなど信頼性と生産性を高めている。こちらの機種でも、「SC-F10050」と同様にユーザーセルフリペア保守に加入することで、ユーザー自身でプリントヘッドの交換が可能となっている。

SC-F551

卓上小型昇華転写プリンター「SC-F551」は、A1サイズの昇華転写プリンターでは初となる蛍光イエローと蛍光ピンクの蛍光色インクに対応。4.3インチの大型タッチパネルで、プリントまでのガイドや消耗品の残量、エラー状況について直観的な操作で確認が可能だ。

「Epson Cloud Solution PORT」の管理画面

同社では、接続されているエプソン製大判IJPの稼働状況を可視化し、業務の効率化を支援するクラウドサービス「Epson Cloud Solution PORT」を7月15日から提供している。対応機種は「SC-S80650L」「SC-S60650L」「SC-S80650」「SC-S60650」「SC-S40650」「SC-F10050」「SC-F9450H」「SC-F9450」「SC-F9350」などで、これから順次拡大を図っていくとしている。

2012年にサイン業界へ参入して以降、屋内外装飾、壁紙、ウインドウディスプレイなど、さまざまな用途でプリンター市場を拡大させてきた同社。2020年度の販売目標台数について、「SC-F10050」は20台、「SC-F551/SC-F550」は60台、「SC-F3050」は20台を目指すという。

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