SNSで話題になった「はなまる」じゃない店舗看板。日本有数のうどんチェーンが手がけるはなまるな遊び心

―企業の顔である看板を変えるのに抵抗はありませんでしたか?

社内では盛り上がって設置を決めましたが、お客様から「いくらなんでもふざけすぎだ」とおしかりを受けてしまうかもしれない可能性を想定していました。ですので万が一取り外さなければならなくなった時の対策として、ロゴ上にあるシーサーの意匠は看板設置の専門知識がなくても誰でも簡単に撤去できる設計になっています。

―万全の対策を期してのデザイン変更だったんですね。そのほか、看板をデザインする上でこだわった点を教えてください。

いくら面白試みとは言っても、できるだけ既存のフォントデザインは変更したくなかったので、レイアウトやデザインを極力維持するのにこだわりました。
また、入れ替えた「なは」の文字の下にニコちゃんマークをイメージした矢印を配置して、本当は「なはまるうどん」じゃなくて「はなまるうどん」なんだよ、入れ替わってるんだよ~というアピールもしています(笑)。

ひと目では分からないほどさりげなく入れ替えられたサインに遊び心を感じる

―ほんとうですね!ここまでこだわっているなんてとても芸が細かいです。
店舗のオープンは2019年だそうですが、これまで一度も話題になったりはしなかったのでしょうか。

実は、想定に反して反響は全くなかったです。誰も気付いてくれなくてむしろ驚きました。少なくとも広報部への問い合わせは今回のバズりがはじめてでした。国際線エリアのフードコート内にある店舗なので、看板自体のサイズが決して大きいとは言えないのも関係しているかもしれませんね。

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