デジタルサイネージやプロジェクションマッピングなどの音響設備を手がけているパナソニックグループの子会社・パナソニック コネクトは10月6日、北海道に新設される球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドHOKKAIDO)」の総合演出システムとして、自社の映像制作ソリューション「KAIROS(ケイロス)」が採用されたと発表した。スタジアム内で同システムを採用するのは、今回が初の試みとなる。
「KAIROS」は、複数のプロジェクターを使った同時配信設備によって、今までの大型映像やサイネージの規格にとらわれない自由度の高い映像制作ができる映像制作システム。スタジアム全体をICTでシームレスにつなぎ、場内の約600台にも及ぶ大量のデジタルサイネージを同時配信したり、照明・音響を連動させた演出も可能となる。これまでの球場とは一線を画した一体感のある観戦体験を、来場者へ提供していく予定だ。
システムが導入されるのは、2023年3月に開業予定の新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」。プロ野球球団・北海道日本ハムファイターズが、来シーズンから新たな本拠地として活用していく球場だ。敷地面積5万㎡、収容人数は3万5000人、掘り込み式のフィールドで、地上4階にまでわたって観客エリアが広がる日本初の開閉式屋根付き天然芝球場となっている。
また、フィールドを見渡せる360度型のコンコースや、球場内温泉・サウナ、フィールドを一望できる球場内ホテル「TOWER11」など、新しい形で観戦が楽しめるさまざまな設備を用意。「KAIROS」によって、これらの観客席から離れている場所であっても、一体感・没入感の高い観戦体験ができるそうだ。多種多様な映像コンテンツを効率的に配信していき、スタジアム全体を盛り上げていく。