抗菌・抗ウイルスのラミネートフィルムや文化財のスキャニングサービスを披露、LSS D.I.S.サテライト会

リンテックサインシステム(LSS)は3月11日と12日の2日間、3枠に分けてデジタルプリント機器を持つプリンター業者(サテライト店)を対象とするインテリア・内装関連の勉強会「第27回 D.I.S.サテライト会」を東京の中野ショールームで開催した。

冒頭、小島一仁社長は「屋外サインが減少していく一方で、デジタルプリントの内装材が非常に伸びている。デジタルプリントのパイオニアとして、リンテックグループは欧米に少しでも追いつけるよう国内での普及を精力的に進めていきたい」と挨拶。

前半では、リンテックがラミネートフィルム「LAGプロテクト」の新ラインアップを披露した。抗菌・抗ウイルスタイプの強粘着「G-070PN80」「M-071PN80」と、抗ウイルスタイプの強粘着再剥離「M-072PN140」の3種を発表。併せて、エレベーターボタンや照明スイッチ、ポスター、POPへの活用例を紹介した。

LSSは、サビアとの業務提携によるスキャニングサービス「Sabia Tokyo」を紹介。色再現性に優れ、金箔やメタリック調といった光沢部分を白飛びなくスキャニング可能で、文化財や絵画のデータ化をはじめとした幅広い活用を見込む。

中野ショールームに展示されたRICOH Pro L5130e

続いて、リコージャパンが3月15日に発売したラテックスインク搭載プリンター「RICOH Pro L51 シリーズ」について、実機デモを交えながら特徴を解説。前身機に比べ、約2倍になった生産性をアピールした。同社では、リンテックサインシステムとパートナーシップを組み、防火認定やF☆☆☆☆の証明書発行などユーザーへのサポート体制も築いている。

後半では、インテリア文化研究所の本田榮二代表が「フリース壁紙とデジタルプリント」を題材に講演した。欧州におけるインテリアの歴史を遡り、日本との文化の違いを比較しながら、デジタルプリント壁紙の今後を予測。コロナ禍による、ホームパーティーの定着といった生活習慣の変化からデジプリ壁紙の時代が訪れると力説した。

インテリア文化研究所代表の本田榮二氏

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