IGAS2018(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)が、7月26日から31日までの6日間にわたり東京ビッグサイト東展示棟で開催された。
IGASは、アメリカのPRINT、イギリスのIPEX、ドイツのdrupaと肩を並べる世界4大印刷機材展のひとつである。展示会場ではプリプレス、プリメディア、印刷、製本、紙工、ラベル、パッケージング、クロスメディア関連の最新機材・技術・サービスが一堂に会する。
今回の開催規模は出展社数319社・団体、2702小間。来場者数は5万5863人だった。主催は(一社)日本印刷産業機械工業会、プリプレス&デジタルプリンティング機材協議会。
本サイトでは、サイン・ディスプレイ業界関連の出展社について、写真レポートを順次掲載していく。
- 【IGAS2018 レポート.1】ミマキエンジニアリング、リコージャパン
- 【IGAS2018 レポート.2】FFGS、日本アグファ・ゲバルト
- 【IGAS2018 レポート.3】キヤノン、日本HP
- 【IGAS2018 レポート.4】ACCO、swissQ、セルカム
- 【IGAS2018 レポート.5】エプソン、ACS、ローランド
- 【IGAS2018 レポート.6】NSK、ESKO、SCREEN
ミマキエンジニアリング
サイン業界向けIJPで長年培ったUV硬化方式による3Dプリンター「3DUJ-553」を実機展示。世界初となる1000万色以上のフルカラー造形、独自カラープロファイルでの色調整による、多様な製作サンプルを披露した。
UVフラットベッドIJP「JFX200-2513」も実機によるデモンストレーションを展開。同機はエントリーモデルながら、クリアインク搭載、かつ厚さ50㎜にまで対応する。併せて、フラットベッドカッティングプロッター「CF22-1225」も出品し、プリント&カットのワークフローを紹介した。同機では、看板製作で多用される4×8板(1220×2440㎜)サイズの素材をカットできる。
ブース壁面には、UV機で出力した多種多様なメディアも並べて出品。近年、交通広告のプロモーションなどでも頻繁に活用される「フラッシュプリント」などもアピールした。
リコージャパン
同社初の産業印刷向け大判UVフラットベッドIJP「RICOH Pro 7210」をメインに出展。同機は昨年のアメリカ・SGIAで公開した後、欧州で先行販売をしており、日本国内での発売時期は未定である。特長としては最大毎時100㎡の生産性と、厚み110㎜までの印刷メディアに対応する点が挙げられる。会場では石膏ボードやMDFなどへの出力サンプルが並べられ、どちらかと言うと建装材に対する制作提案が目立った。
参考出展としては、先ごろ業界の話題となった最新のラテックス機が披露された。最大毎時25㎡の生産性と自動メンテナンス、白インク未使用時のムダな消費を削減する機構に、期待が寄せられている。※写真撮影禁止のため画像なし